空言図書館
¥680
SOLD OUT
【第25回文学フリマ出展】 ノアの箱船はちょっとだけ遅かった。助かったのは、種族も分類も適当、世の中を知っているふうな生き物は僕だけだった――嘘つきな爺さんに育てられた男の終末の手記「嘘と青のノア」、透ける夫と点滅する妻の触れ合いを描く「緊急時のてびき」、死を感知した男の最期の伝言「止まる心臓の話」、人魚の国の危機に訪れた読書家を描いた表題作「空言図書館」ほか、書き下ろしを含む全十六編+αを収録。どこか儚く、どこか温かい作品を厳選した終わりと孤独のオリジナル短編集第1弾。